2012年05月08日
環境省が復興ビジョン発表 東北の自然生かし再生図る
日経新聞 2012/5/7 22:10 http://s.nikkei.com/IQMAA0
環境省は7日、東北地方の太平洋沿岸の自然公園を再編する「三陸復興国立公園」構想を中心に、環境に配慮しながら東日本大震災の被災地の再生を図る「グリーン復興ビジョン」を発表した。三陸のリアス式海岸など優れた景観や自然の恵みを生かし、自然体験型の観光を楽しめる遊歩道や関連施設を整備し、観光客の誘致につなげることも盛り込んだ。
ビジョンは三陸復興国立公園を、陸中海岸国立公園(岩手・宮城)を中心に2013年度中に創設し、周辺の自然公園を段階的に編入するとしている。
園内では、青森県八戸市の種差海岸から福島県相馬市の松川浦まで長距離歩道「東北海岸トレイル」を整備し、数日間のトレッキングを楽しめるよう提案。災害時に避難路として使えるようルートに配慮し、歩道やトイレの建設には震災で発生したがれきの再利用を図ることも求めた。
三陸沿岸でカキ収穫などの漁業体験をできるよう、案内所などの観光拠点を14年度以降に整備。12年度からエコツーリズムに詳しい関係者を派遣し、地元住民のガイド育成を支援する。
また、震災の教訓を後世に伝えるため、海底から沿岸に押し上げられた「津波石」を保存することも計画している。〔共同〕
沿岸部の自然公園を再編整備 三陸復興国立公園
建通新聞 2012/5/8 http://www.kentsu.co.jp/webnews/html_top/120508400015.html
環境省は、東日本大震災で被災した自然公園を再編整備する三陸復興国立公園(仮称)の創設を核とした「グリーン復興」のビジョンをまとめた。三陸復興国立公園は、既存の陸中海岸国立公園を中核として東北沿岸部の自然公園を段階的に再編整備。津波被害で発生したがれきを再生資材として活用する。長距離自然歩道の「東北海岸トレイル」も新たに整備する。
中央環境審議会自然環境部会の提言から、同省がビジョンとしてまとめた。三陸復興国立公園の区域は、現在の陸中海岸国立公園をベースとし、青森県八戸市から宮城県石巻市・女川町に至る沿岸部とする。区域内にある自然公園を再編成し、観光地としてのまとまりや地域活性化の基盤などを生み出す。
指定区域周辺にある里山・里海、集落地を含めた地域を「フィールドミュージアム」と位置づけ、公園内に中核施設も整備する。地元産の木材、再生可能エネルギー、がれき由来の再生資材などを積極的に活用する。
12~13年度に公園計画書を作成し、中央環境審議会に再編成案を諮問する。14年度以降に公園区域と公園計画を見直す。
また、青森県八戸市から福島県相馬市に至る長距離自然歩道の東北海岸トレイルも一体的に整備する。災害時の避難路として活用できる仕様を検討する。12~13年度に路線を設定し、施設整備を開始するとしている。
Posted by cho8 at 08:00│Comments(0)
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