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2011年11月15日

再生へ試行錯誤 大型店閉鎖相次ぐ浜松市中心部


(2011年11月15日 読売新聞) 
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/news/20111114-OYT8T01041.htm

 浜松市中心部の大型商業店の経営破綻や閉店が相次いでいる。新施設の開業や改装が相次ぐ静岡市との「都市間競争」で客を奪われる可能性もあり、周辺の商店主らは危機感を強め、浜松再生の道を探っている。(一言剛之)

 ■危機感

 浜松駅から約700メートル北西にある複合商業施設・ビオラ田町。かつて若者の待ち合わせ場所として知られた「ビオラの泉」像は撤去され、改装工事が始まっている。ビオラ田町は今年2月、管理会社の経営不振で競売にかけられ、地元の「丸八不動産」が取得した。同社は高層階にある駐車場代を半額に値下げするなどして来客のてこ入れを図り、テナント誘致を進めている。

 「ザザシティ浜松」中央館の運営会社も10月に自己破産。施設は、市内の設備工事会社「日管」が買い取った。既存のテナントを引き継ぎつつ、オフィスなども誘致して黒字化を目指す。さらに、ザザシティの南に隣接するショッピングセンター「サゴー」は来年2月末で閉館する。建物は解体される予定で、その後の利用法は決まっていない。

 一方、静岡市では静岡鉄道が商業施設「新静岡セノバ」を10月にオープンし、連日大勢の客でにぎわっている。140億円を投資して旧施設を取り壊し、ゼロからビルを造り直した静鉄の狙いは「浜松などの近隣都市の客を呼び込むこと」。「静岡市に客を奪われる」との危機感は、浜松の商店主の間に強い。

 ■復活への動き

 中心部の商店街でつくる浜松商店界連盟は、JR東海が販売する「浜松まちなかお買いものきっぷ」の買い物券対象店に加わった。近隣都市から浜松に買い物に来ることを促す取り組みで、飲食店主らがJRへの手数料支払いに同意した。同連盟の小野江隆会長は「浜松は劣勢にある。1人でも多くのお客様に買い物に来てもらい、お酒も一杯飲んでいって頂きたい」と話す。

 今月9日には遠鉄百貨店新館がオープン。遠鉄の竹内善一郎社長は「浜松全体に元気がなければ、百貨店だけが好調を維持するのは不可能だ」と強調する。

 遠鉄は、新館と本館の間の広場を利用して、近隣の服飾店との合同ファッションショーや、スズキやヤマハ発動機など地元製造業の協力で「もの作り体験展」などを企画しており、オール浜松体制で盛り上げようと必死になっている。

 12月には2001年の経営破綻から10年間野ざらしにされてきた松菱百貨店の廃ビル解体工事が始まる。「浜松の街中は元気がない」と言われて久しいが、復活に向けた取り組みが少しずつ動き出そうとしている。





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