中国国内初の昇降式納骨堂が上海に登場
人民網日本語版 2016年12月21日
http://j.people.com.cn/n3/2016/1221/c94475-9157415.html
中国国内初となる昇降式納骨堂が19日、上海市金山松隠山庄でオープンした。これは墓地不足に悩む上海市にとって、より土地を節約した形での埋葬を模索する上で新たな施策となる。中国新聞社が報じた。
同日、第一期の納骨を行うため、10家族による集団埋葬が行われた。遺族らは骨壺を安置することになる昇降式納骨堂を訪れ、骨壺をそれぞれ所定の場所に安置し、献花して死者を弔った。遺族は一堂に会し、共に亡くなった家族との最後の別れを終えると、納骨堂はゆっくりと地面の下へと降りていった。
昇降式納骨堂は5つの納骨用ロッカーから1つのユニットが形成されている。納骨用ロッカーにはそれぞれ40基ずつ納骨スペースが設けられており、1ユニットで計200基の納骨スペースとなる。同霊園には現在このタイプの納骨堂が48ユニット設置されており、合計9600基の納骨スペースが設けられている。
松隐山庄の劉建栄・総経理によると、一般的な小型の墓地が占める面積が約0.3平方メートルであるのに対して、昇降式納骨堂であれば、1基につき平均約0.028平方メートルほどだという。そのため例えば1ムー(約667平方メートル)の土地に一般的な墓地を建設した場合は、通路などの設備も含めて約700基ほどしか設置できないのに対して、昇降式納骨堂ならなんと9600基を設置することができるのだという。
納骨堂はアルミ合金とステンレスを使用しており、地下に収められた後は、機械設備で昇降する仕組みとなっている。この埋葬方法と設備はすでに国の複数の特許を取得済みだ。そしてこの埋葬方法は「大地に埋葬すれば極楽往生できる」という中国の伝統的な習慣にもマッチしているだけでなく、霊園の土地使用率を向上させることも可能にしている。
中国は現在、土地を節約し、環境にも優しい埋葬方法の推進に力を入れている。上海では特に霊園や墓地不足が深刻なため、樹木葬や花壇葬などの新しい埋葬方法が少しずつ受け入れられるようになってきている。 (編集KN)
※日本の場合は納骨堂とか合祀墓・樹木葬などの合葬式のお墓が増えてきているけど、昇降式はどうかなああ?
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