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2011年12月21日

浜松市 セントラルパーク構想で中間報告


建通新聞 2011/12/21 静岡

 浜松市は、浜松城公園を新たなセントラルパークとして再整備するため、関係各部の職員や外部の専門委員、業務の受託者などを交えた「構想検討会」を設置、20日に第2回目の会合を開いた。基本構想提言業務を委託した安藤忠雄建築研究所(大阪市北区)からは中間報告として「心を咲かせる心のセントラルパーク」といったコンセプトや、整備に際してのゾーニング案が示された。
 浜松城公園は、市域を代表する公園として多くの市民に親しまれている。1993年度の「公園再整備基本構想」から現在までに、6度にわたる構想や基本計画の策定を行っており、直近では06年度に体育館跡地の暫定的な整備と南エントランスの整備計画を盛り込んだ「浜松城公園整備事業」が検討されてきた。また、歴史ゾーンにある天守門や富士見櫓の復元も計画されており、公園としての価値・魅力の向上が課題となっている。
 さらに現在、交流防災ゾーン(約3㌶)では耐震性貯水槽や非常用トイレ、防災テント用大型ブランコ、園路などの整備を進めており、防災公園としての機能も向上させる。
 今回の会合で安藤研究所は、現在あるものを活かした「これからの100年を超えていく公園」「都市の核」「市民とともに成長するまちづくり」といったコンセプト提案した。また、このコンセプトを実現するためのアイデアとして既存の地形や配置を活かすことや桜を植えることなども提言。さらにゾーニングについては、対象となる約20㌶を五つのゾーンに分類、大手通り沿いは「公園の顔となるべきエリア」とし、教育文化会館や文化創造センターの機能を持った「文化センター」や「さくら広場」「現代の堀」「インフォメーションセンター」「駐車場」などを配置すべきとした。
 浜松城天守閣を中心としたゾーンは「地形と植栽が豊かな公園エリア」に位置付け、新美術館や立体庭園の配置を提案。茶室のある北側ゾーンは「落ち着きのある文学との対話エリア」とし、文学の庭としての機能を持たせるよう求めた。公園西側のゾーンは「自然に恵まれた子どもたちの学びのエリア」とし、この場所を小中一貫校の立地場所とした。
 さらに、現市役所ゾーンについて「浜松へのアクセス・ビューの軸を形成するエリア」とし、将来は庁舎をなくして跡地に「さくら広場」や「現代の堀」を整備することも提案した。
 同検討会は2011年度末までにあと3回の会合を予定しており、最終提言と基本構想を12年3月下旬に取りまとめる方針。



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