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2011年03月10日

オオカミ再導入@イエローストーン国立公園

オオカミ再導入@イエローストーン国立公園

Wolves of Yellowstone http://www.nps.gov/yell/naturescience/wolves.htm

オオカミの再導入
wikipediahttp://goo.gl/9pyrより抜粋転載

 イエローストーン国立公園で野生のオオカミが殺された最後の公式記録は1926年であった。その後、オオカミの獲物となっていたワピチ(アメリカアカシカ Cervus canadensis)や他の動物が増加し、その結果、植生に被害が出た。オオカミが果たしていた捕食者としての役割の一部はコヨーテが果たすことになったが、コヨーテはワピチのような大型草食動物の大きな群れを制御できなかった。さらには、コヨーテの個体数が増加したことによって、コヨーテより小さな動物、特にアカギツネが減少してしまった。1978年に生物学者ジョン・ウィーバーはイエローストーンのオオカミは絶滅したと結論した。
 地元牧場主たちと環境保護団体は、再導入について何年も討論を続けてきた。生物学者によって再導入のアイデアが議会に最初に提出されたのは1966 年である。それらの生物学者は、イエローストーンのワピチが危機的状況まで増加していると心配していた。しかしながら、牧場主たちは、家畜が襲われることの問題をオオカミを疫病に喩えて、再導入に強く反対した。

 1995年の真冬,米国立公園局と魚類野生動物局は14頭のハイイロオオカミ(Canis lupus)をトラックとそりでイエローストーンに運び込んだ。この地のオオカミが20世紀初頭に根絶されて以来,イエローストーンにオオカミがすみつくことになったのは,カナダからのこのオオカミたちが初めてだ。1年後さらに17頭のカナダ生まれのオオカミが追加された。再導入されたオオカミは順調に増え、2009年末にはアイダホ州、ワイオミング州、モンタナ州の3州の個体数は約1700頭になり、そのうちイエローストーン国立公園には約100頭が生息している。この頭数は、当初の計画が予定していたものを上回って推移している。現在、十分に個体数が回復したので絶滅危惧種法の対象から外すべきだという議論が起きており、2009年に一度外されて狩猟が解禁されたものの、同法の対象からまだ外すべきではないという訴訟が起こり、2010年8月の判決によって再び絶滅危惧種法の保護対象となり狩猟禁止に戻った。

 イエローストーン国立公園では、再導入によって生物多様性が増えたことが報告されている。それはワピチの個体数の減少によって植生が増えたためであると考えられ、アカギツネや公園内では絶滅状態であったビーバーの個体数の増加が観察された。この動物層の変化は、オオカミがコヨーテの個体数を制御しているためであろうと考えられる。なお再導入後に、オオカミが家畜を襲う事件と、人がオオカミを殺傷する事件が起きるようになった。家畜被害のうちオオカミによることが確認されたものについては、政府および前述の「オオカミ補償基金」によって補償されている。



NG Yellowstone Wolves


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この記事へのコメント
こんにちは、絶滅に瀕する動物はかなりの種類いるらしいですね。
人間がなんとしても救わなくちゃあいけないなんて思いと共にもう一つの思考が頭をよぎります。
動物界は弱肉強食が当たり前で、人間誕生以前から誕生と絶滅は繰り返しているはずです。
それを救おうというのは人間の思い上がりなんじゃあないのかな?なんてね・・・矛盾だらけです。
Posted by GigiGigi at 2011年03月11日 12:10
Gigiさん こんにちは
話を広げちゃうと弱肉強食とか自然淘汰、進化と絶滅とか 自然界のものは、手を付けちゃいけなくて、
 産業革命以降・化石燃料を使うようになってから、ヒトという1種類の生物が地球環境、自然環境を急速に好き勝手に壊してきた訳で、ぜ~んぶ人間の罪だと思います。「自然との共生」なんていうと聞こえがいいですが、「人類絶滅対策」が本来だったりして^^。
Posted by cho8cho8 at 2011年03月11日 14:34
 
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