セントラルパーク構想、白紙に 浜松市

cho8

2012年11月20日 15:00

建通新聞 2012/11/19 静岡

 浜松市は、2012年度に着手する予定だった浜松城公園(中区)の長期整備に関わる基本計画の作成を「13年度以降」とし、当初、一体的に検討することにしていた美術館や市民センターなどの施設は、それぞれ所管する部局で個別に計画を進めていく方針を示した。ことし3月に示した「セントラルパーク基本構想」の素案を事実上白紙に戻す。
 12日の市議会建設消防委員会で当局が報告した。

 これまで示していた6つのゾーンを、地形や現在の土地利用などを考慮して▽にぎわいと交流▽浜松城を中心とした歴史▽移ろう四季の体感▽レクリエーション活動―の4ゾーンに再編、場の雰囲気を活かしつつ浜松の核として、また市民と共に成長する公園として整備することを基本的考え方とする。今後、年度内に「浜松城公園長期整備構想」をまとめ、13年度以降、同構想を基に具体的な計画の調整・検討を進める。個別整備では、既に着工している天守門の復元のほかに14年度には富士見櫓(やぐら)やエントランスゾーンの整備に着手する。
 また、美術館や文化センター、中部中学校区小中一貫校など個別の施設については、各施設の計画に熟度が異なるため、それぞれ所管する部局ごと個別に計画を進めていくことにする。今後、市民意見の聴取や埋蔵文化財に関する試掘調査を踏まえ13年度以降に計画策定を目指す。
 浜松城公園の整備をめぐっては、「政令市にふさわしいセントラルパークとして歴史的・文化的まちづくりを進める」という観点から12年度当初予算に関連事業費約5850万円を計上していた。



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