「安藤建築」集大成に 浜松市セントラルパーク構想

cho8

2012年01月12日 10:00

@S[アットエス] http://www.at-s.com/news/detail/100090784.html

 浜松市が浜松城公園(中区元城町)周辺区域(約20ヘクタール)を再整備する「セントラルパーク構想」で、安藤忠雄建築研究所(大阪市)が示した提言に、安藤氏のこれまでの代表的な建築手法が随所に盛り込まれていることが分かった。安藤作品の代表例でもある「さくら広場」の開設などを提案していて、市の担当者は「安藤氏の集大成のような景観になる」と新たな付加価値に期待を寄せている。
 市は同研究所に構想への提言業務を委託していて、今回判明したのは中間報告の概要。安藤氏側は「公園の顔」となる国道沿いの区域に「さくら広場」の開設を提案している。同氏が大阪府門真市など全国4カ所の公園(2006〜09年開園)で採用したコンセプトで、ソメイヨシノと池を組み合わせ「日本の美」を強調する狙いだ。
 市が公園内への建設を構想に盛り込んでいる新美術館は、公園の地形や配置を生かし、傾斜地に埋もれるように建設する「地中美術館」を提案。香川県直島町の離島にある同氏設計の美術館(04年開館)と同じ発想で、同研究所は「浜松城公園としての風景は壊さず『現代の浜松城』をつくる」とうたう。
 市は最終提言と有識者による意見を踏まえ、本年度中に基本構想案をまとめる。

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