TPP

cho8

2010年11月11日 01:11

 TPP(環太平洋パートナーシップ協定:Trans-Pacific Partnership)は、2006年にAPEC(アジア太平洋経済協力Asia-Pacific Economic Cooperation)参加国であるニュージーランド、シンガポール、チリ、ブルネイの4ヵ国が発効。加盟国間の関税を2015年をめどに全廃する。2010年11月現在、米国、オーストラリア、ペルー、ベトナム、マレーシアの5ヵ国がTPPへ参加、次いでコロンビアやカナダも参加の意向を表明。日本は2010年10月「新成長戦略実現会議」で、菅首相がTPPへの参加検討を表明。
 自由貿易によって一番利益を得るのは日本。だが、農業をはじめ、金融やサービスなど全てがTPPに含まれているため、まずは貿易の自由化に耐えられる国内の産業体制を政府が整えること、農業や水産業だけではなく一般のサラリーマンもカバーするセーフティーネットを作ってから、TPPへ参加するべきである。将来的に作るという口約束では、自由化の津波に飲み込まれてしまう。しっかりとした堤防を構築してから、門戸を開けるべき。


赤丸がAPEC参加国


 面白いのが現在のTPPに対するスタンス。「直ちに参加せよ」とする政治家やマスコミは米従属。TPPは分かりやすいリトマス紙である。

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